いまの時代、節税や夫婦共働きなどの関係で、不動産を共有名義で購入することが珍しくなくなりました。ただ、名義を共同にする弊害もあります。家を売る際、登記簿上の所有者が複数いる場合は、所有者全員の同意が必要なのです。売却理由が離婚だったりすると、離婚後の資産分割についての話し合いがきちんとなされていないと、家を売ろうにも売ることができないまま、深刻なトラブルを招きかねません。家を売却する流れというと、準備に4段階、売り出してから4段階の手順があります。まずは相場をベースに家の販売価格の見当をつけます。次に、評判の良い不動産業者をいくつかセレクトします。住宅の査定はプロに任せ、売り手は査定額の妥当性を評価しましょう。金額も妥当で問題がないようでしたら、媒介契約を交わします。そこで家は正式に市場に売りに出されることになります。買い手が現われたら諸条件を詰めていきます。話がまとまれば正式に売買契約を交わし、最後は代金の支払いと物件の引渡しで終わります。住宅を売って得たお金には所得税などの税金はかかるものでしょうか。実際のところ利益次第です。売買価格が取得費(新築で購入した時の価格)を上回れば所得税がかかってきますし、反対に購入時より安値になってしまったら所得税は不要です。ただ、もし高く売れたとしても控除後の譲渡所得が3000万円以下の場合は、会社での年末調整の有無にかかわらず、確定申告さえしておけば、原則として所得税は支払わなくて済みます。売却時の領収書一式も必要ですから大事にとっておきましょう。来客を迎える心構えとでもいうのでしょうか。居住中の家を売る際に留意しておきたいのは、突然これから内覧したいという人が現れても慌てないために、日頃から準備を怠らないことです。家の内部を見たいと申し出てくる人は、期待と関心を持って見るのですから、内覧で悪いところばかりが目に入ったら、落胆も大きいはずです。というわけでお部屋の掃除は今までにも増して丁寧に、そしてマメに行う習慣をつけましょう。家というのは生涯でも最も高い買物ですから、売却する際も、販売価格というのは非常に大事です。同等物件に比べて高ければ売りあぐねるでしょうし、低く設定してもワケありだと勘違いされることもありますから、適正な価格というのを設定する必要があります。値下げ交渉になるケースも多く、仲介会社への手数料の支払いなども考慮して価格設定しないと、売主に入るお金は減ってしまうので注意が必要です。居住している家を売る際も、転居して空き家にして売る際も、清掃は欠かせないでしょう。掃除が至らなかったり、不用品や季節用品などが山積した状態では高くは売れませんし、内覧者もがっかりしてしまうでしょう。自治体の回収に出すとかリサイクル店をうまく使い、目につく不要品は処分していくと良いでしょう。多少の出費はありますが、片付けや清掃を専門とする業者などを頼むと、期間内に確実にキレイにしてくれます。円満で満足のいく取引ができるよう、大切な家を売るのですから不動産屋は慎重に選びましょう。マンションを得意とする業者もあれば、戸建に強いところもあり、言われるがままの値段で売ると意外にも大損をしていることがあります。PCが使えるようでしたら、ネット上に一度に複数の不動産業者に見積り依頼できるサイトが幾つかありますので、多くの会社に見積りを出してもらい、ここなら安心して頼めそうという仲介業者を選んで契約すると良いでしょう。建ってから年数がかなり経過した家の場合、解体して家のない状態にし、「土地」として売る方が良いのだろうかと悩む人も少なくありません。しかし、更地にしたからといって確実に売れるとは限りません。DIY可能な賃貸の人気が高いように、古い家でもみずからの手で修繕や改造を行いながら楽しみながら我が家を手に入れたいという人や、買取した中古をリノベして販売するのを専門にしている業者も多いですから、手の届く中古というのは意外にも魅力があるのです。一般的な不動産売却見積りの場合、査定費用などはかからず、原則的に無料で行われるものです。クライアント都合や金額面で納得いかない場合にはこちらからキャンセルしてもよいのです。家の売買で誰もが気にするのは物件がいくらで売れるかということですから、不動産会社によって値付けは違うので複数社に一括査定してもらうと役立ちますが、査定費用は複数社でも一社でも無料です。当たり前だと言われるかもしれませんが、所有者として登記簿に明記されている人の許可がないと、たとえ買手がついたとしても家の売買はできません。もし複数名義での所有になっているのであれば、すべての人が売却に同意していなければなりません。すでに亡くなった人が所有していた不動産については、同意を得ることは不可能ですので、その時点では売却できない状態になります。先に登記簿の所有者名義を故人の相続人に変更し、変更後にあらためて売却します。